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Air
( 8mmfilm/6min/1992)

●「粒子」をテーマにした作品。
再撮影技法によって制作。
歩いてゆく女の像が粒子に還元されてゆく。

●スクリーンに現れる、8ミリフィルムの粗く振動する粒子は美しい。
それは太陽の光に曝され、大気に充満するプラーナのようだ。粒子によって構成される万物、粒子によって視認する我々、それらが干渉しあって生まれる現実というモアレ。光の粒子をかきわけて視線は進んでゆく。
どこまで行っても、そこには粒子が輝いている。

●固定カメラで歩いてゆく女性を撮影。
その撮影素材を一コマずつ再撮影するが、その際に被写体を追うようにズームを加える。
それによって被写体の大きさは変らずに次第に粒子が拡大されてゆく。
「映像」から粒子の「絵画」へ。

VIEW フェスティバル 1992<VIEW JAPAN、軽井沢>
美術館で見る福岡映像史 <福岡市美術館・NHK福岡・他、福岡>
山形国際ドキュメンタリー映画祭2007「8ミリ映画の存続と未来」プログラム<NPO法人山形国際ドキュメンタリー映画祭、山形>

作品プレビュー(部分・2分50秒)

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