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dis-contact
( 8mmfilm/3min/1988)

●8ミリフィルムによって撮影した鳥の映像を1コマずつ映写しそれをバルブ撮影(長時間露光)によってコマ撮りし、時間の再構成を行った。

スクリーンの外側と内側の異なる2つの時間流。それを見る我々はスクリーンの外側(スクリーンを持つ男)にではなく男のもつスクリーンの内側(鳥の映像の時間)にシンクロしてしまうという矛盾。
虚と実の逆転。

●露出を常に(コマ単位で)スクリーン上に合わせ、映写機から遠ざかったり近づけたりすることでスクリーン周辺の画像が浮き上がったり沈んだりする。

更にカメラのズーミングをコマ単位 で移動することで、スクリーンサイズを変えずに逆ズーム効果と共に周辺像の明るさを変化させる。

段階的に濃度の異なるグレーのスクリーンを用いて原始的なフェードイン・フェードアウトをスクリーン上で行う。

スクリーンを振ることで、映写 像の支持体であるスクリーン像を失わせ、映写像そのものに変化させる。

・・・ など、様々な試みを行っている3分間作品。

(C) Kawaguchi Hajime